海外転勤にも対応できる柔軟さ。自分らしく働く意義

海外転勤にも対応できる柔軟さ。自分らしく働く意義 vol.2

自宅で仕事をするという働き方を選ぶ女性たちが増えています。彼女たちはなぜその選択をし、どう自分の人生を切り拓いているのでしょうか。長女の妊娠・出産と同時にデータ入力の仕事を始め、現在は6人のスタッフを抱えるLemon Works代表の伊藤智子さんに、在宅ワークへの思いを聞いてみました。今回は後編をお届けします。

仕事内容は、時代と共に変わっていきます

タイ バンコクの朝(画像はイメージです)

――仕事の変遷についてはどうでしょう。お仕事の内容は変わってきていますか?

伊藤さん:変わっていますね。最初のころにしていた名刺入力やアンケート入力という仕事は、2005年の個人情報保護法の施行以後なくなりました。その代わりに入力したものがそのままWEBに載るような仕事が増えてきました。仕事の内容はどんどん新しくなっているという感じです。

――ご主人の転勤に伴って、名古屋やタイでも仕事を続けられたのですね。まさに在宅ワークだから出来たことだと思いますが。

伊藤さん:自分でも、まさか継続してできるとは思いませんでした。名古屋に転勤が決まったのは、長女が5、6歳、長男が年中か年長で、ちょうど仕事が軌道に乗り始めたころでした。仕事先とも「本当にできるの?」「たぶん何とか……」という感じでスタートしましたが、慣れれば問題なくできるようになりました。WEBの仕事が増えていたこと、スカイプが出始めてPDFでのやり取りもできるようになってきたことが大きかったですね。打ち合わせもスカイプでできましたから。

――名古屋からいったん東京に戻り、今度はタイへ。海外に行っても仕事を継続する在宅ワーカーが増えていますが、タイではいかがでしたか?

伊藤さん:当時のタイはネット環境が悪く、データをいただいても4時間後にしか見られない状態で苦労しましたね。あとタイと日本との時差は2時間なんですが、たかが2時間されど2時間。この2時間が意外に大変でした。「午前中に」と言われても、タイでは午前10時。子どもを送り出してから時間がない!ということがありました。でも、仕事を続けることで自分の中に芯のようなものが出来、慣れない海外生活でもストレスが少なくなったように思います。

チームで仕事をすることの大切さ

――今は下に6人を抱え、リーダーとして仕事を回している伊藤さんですが、これから在宅ワークを始めたいと考えている人にアドバイスはありますか?「何が自分にできるのか分からない」という人が多いと思うのですが。

伊藤さん:自分が病気になったり何かあった時にも何人かで一緒にやれば確実に納品でき、件数もこなせると思い、グループで仕事をするようになりました。でも私、今でも自分に何ができるか分かりませんよ(笑)。とはいえ、まずはどうしても苦手なこと、嫌なことを省いていけば、何かしら自分に合うものが出てくるのではないでしょうか。あと仕事を発注する側になって思うのは、「月水金の何時~何時まで」というように自分がコンスタントに働ける時間をきちんと明示できる人がいいですね。在宅の仕事はいろんなパターンがあり、初めての仕事もありますから、スキル云々ではなく責任感やどれだけ働けるかといった部分のほうが大切なように思います。

――家庭人としての顔だけでなく、仕事を通じて社会とつながる部分も大切にしたいと在宅ワークという働き方を選択した伊藤さん。女性にとって32歳という年齢は一つの分岐点、迷い時であると思うのですが、32歳の自分へのメッセージがあれば教えてください。

伊藤さん:32歳といえば、ちょうどグループでの仕事を始めたころですが、まだ現在よりも余裕があったころ。語学にしろ何にしろ、もう少し勉強しておきなさいと言いたいですね。視野を広く持って、もう少し自分にできるものを増やしておくべきだったと。たとえば英語ができれば英文を訳して入力するという仕事もできますから、仕事の幅がもっと広がっていたのではないかと思います。勉強は今からでも遅くはないのですけれどね。

ありがとうございました!

まだ誰かに話す気になれない……、そんな時は、アヴィットへどうぞ。

無料・登録不要・24時間。名前もメールアドレスも要りません。

アヴィットに相談する
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

宮田志保のアバター 宮田志保 特定非営利活動法人フラウネッツ理事長

特定非営利活動法人フラウネッツ理事長。2003年の設立以来、在宅ワーク支援に取り組み、育児・介護などライフイベントと仕事の両立を目指す人々の就労機会の創出と環境整備を推進。

また、編集プロダクションである株式会社エフスタイルの代表取締役として、医療・働き方分野を中心としたコンテンツ制作に従事。専門性の高い情報を正確かつわかりやすく伝える編集力を強みとし、取材・執筆・編集・ディレクションまで一貫して手がけている。

厚生労働省の在宅ワーク関連事業に関わるなど、制度設計と現場支援の双方に携わってきた経験をもとに、誰もが個性や環境に応じて働き続けられる社会の実現に向けた活動を行っている。

目次