30代・子育て中の再就職を成功させるには?ブランクがある女性の仕事探しのポイント

30代・子育て中の再就職を成功させるには?ブランクがある女性の仕事探しのポイント

出産や育児をきっかけに仕事を辞めた女性にとって、子どもの幼稚園入園や小学校入学は、再就職を考える一つのタイミングです。

しかし、いざ仕事を探し始めると、「ブランクがあっても採用される?」「子育てと仕事を両立できる?」「正社員として復帰できる?」といった不安を感じる方も少なくありません。

子育てによるブランクがあっても、再就職は可能です。 大切なのは、これまでの経験やスキルを整理し、現在の生活に合った働き方を見つけること。そして、希望する条件だけにとらわれず、仕事を再開するための選択肢を広げることです。

15年間、人事部で採用に携わってきた経験から、30代以降の女性が再就職を成功させるための心構えと、仕事探しのポイントを紹介します。

再就職は転職の違いとは?

再就職と転職は、どちらも新しい仕事に就くことを意味しますが、一般的には次のような違いがあります。

  • 再就職: 退職後、一定期間仕事から離れていた人が、再び仕事に就くこと
  • 転職: 現在の仕事から別の仕事へ移ること

ただし、両者に明確な期間の区分があるわけではありません。退職後すぐに別の会社へ入る場合も、転職・再就職の両方の言葉が使われます。

出産や育児などで数年間仕事を離れていた場合、再就職活動では、その期間をどのように説明するかがポイントになります。

採用担当者が確認したいのは、ブランクの長さだけではありません。現在のスキルや仕事への意欲、希望する勤務条件なども重要な判断材料です。

再就職と転職、どちらがより厳しいかというと、当然ですが多くのケースにおいて再就職の方が困難であることが多いです。なぜならば、採用する企業側にとって、そのブランクが長ければ長いほど、「即戦力にならないのでは?」、「何か体調に問題があるのでは?」などのマイナス判断をするポイントを与えることになるからです。

目次

出産後の女性がブランクを経て、再就職することの難しさ

出産や育児を経て再就職を目指す女性には、いくつかの課題があります。

仕事から離れていた期間への不安

数年間のブランクがあると、以前の経験やスキルが今も通用するのか、不安を感じることがあります。

実際、職種によっては、仕事に必要な知識やシステムが変化していることもあります。

一方で、過去の実務経験がなくなるわけではありません。これまで培ってきた知識や能力を整理し、必要に応じて学び直すことで、再就職に活かすことができます。

子育てと仕事の両立

子どもが小さいうちは、急な発熱や学校行事などへの対応も必要になります。

そのため、勤務時間や通勤距離、家族の協力体制など、仕事を続けるための条件を確認しておくことが大切です。

企業側も、応募者が希望する働き方と、実際の業務内容が合っているかを確認します。

ただし、子どもがいることだけを理由に、仕事への適性や能力を判断することは適切ではありません。

子育て中であっても、これまでの経験を活かし、活躍している女性は数多くいます。

再就職を成功させるためのポイントとは

1.最初から雇用形態を限定しすぎない

再就職を考える際、「正社員で働きたい」「以前と同じ職種に戻りたい」と希望するのは自然なことです。ただし、希望条件に合う求人が見つからない場合は、選択肢を少し広げてみることも一つの方法です。

例えば、パートタイムや契約社員などで仕事を再開し、経験を積んでから正社員を目指す道もあります。もちろん、正社員としての再就職が可能であれば、最初から正社員を目指して構いません。

大切なのは、自分にとって譲れない条件と、柔軟に考えられる条件を分けることです。

なお、非正規雇用から正社員への登用が必ず実現するわけではありません。将来的に正社員を希望する場合は、応募前に登用制度や実績を確認しておきましょう。

2.これまでの経験と今できることを整理する

再就職活動では、ブランクを気にするあまり、自分の強みを十分に伝えられないことがあります。まずは、以前の仕事で担当していた業務や身に付けたスキル、実績を振り返ってみましょう。

例えば、事務職の経験があれば、書類作成、顧客対応、スケジュール管理など、ほかの職種でも活かせる能力があるかもしれません。

さらに、現在のパソコンスキルや、新しく学んだ知識なども整理しておくと、応募書類や面接で具体的に伝えやすくなります。

3.仕事を続けられる環境を整える

採用されることだけでなく、再就職後に無理なく働き続けられることも重要です。希望する勤務時間、通勤時間、子どもの預け先、急な休みが必要になった場合の対応などを、事前に考えておきましょう。

家族と家事や育児の分担について話し合うことも、仕事を再開するための準備になります。

最近では、短時間勤務や在宅勤務、フレックスタイム制など、働き方の選択肢もあります。求人を探す際は、仕事内容だけでなく、働き方にも目を向けてみましょう。

4年間のブランクを経て、正社員として再就職した女性の事例

私がベンチャー企業の人事として働いていた頃、1歳と3歳のお子さんを育てる32歳の女性と面接したことがあります。

第1子の出産を機に退職した彼女には、約4年間のブランクがありました。経理の正社員に応募してきた彼女に、仕事への復帰について尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。

「大変だと思ったら大変になります。今の自分にできることを精いっぱいやるだけです。パートでも契約社員でも構いません。まずは私を知っていただくところからスタートさせてください」

その前向きな姿勢が、とても印象に残っています。彼女は、まず短期アルバイトとして入社することになりました。仕事を始めてからは、一つひとつの業務に丁寧に取り組み、着実に実績を積み重ねていきました。

そして半年後、当初希望していた経理の正社員として働くことになったのです。

もちろん、誰もが同じように正社員になれるわけではありません。しかし、この事例からわかるのは、最初の雇用形態だけで将来の可能性が決まるわけではないということです。

彼女の場合、これまでの経理経験に加え、新しい職場で信頼を築いていったことが、希望する働き方につながりました。

子育て後の再就職でよくある質問

Q.30代でブランクがあっても正社員になれますか?

はい、可能です。採用では年齢やブランクだけでなく、これまでの実務経験、現在のスキル、応募先との適性などが重要になります。正社員の求人に応募しながら、必要に応じて働き方の選択肢を広げる方法もあります。

Q.専業主婦の期間が長い場合、何から始めればよいですか?

まずは、過去の職歴やスキルを整理し、希望する仕事内容と勤務条件を明確にしましょう。必要に応じて、パソコン操作などの学び直しや、ハローワークの職業相談、職業訓練を利用することもできます。

公的な相談窓口として、東京都の場合「女性しごと応援テラス」があります。東京都が設置した
東京しごとセンター内にある女性の再就職等を応援する専用窓口で、無料や託児がついたセミナーや相談窓口もあります。

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Q.子どもが小さくても再就職できますか?

子どもが小さくても再就職は可能です。勤務時間や休暇制度、通勤の負担、子育てとの両立に必要な支援体制などを確認し、無理なく続けられる仕事を探すことが大切です。

Q.パートから正社員を目指すことはできますか?

パートや契約社員から正社員を目指す方法もあります。ただし、登用制度の有無や実際の登用実績は企業によって異なります。将来的に正社員を希望する場合は、応募時に確認しておきましょう。

まとめ|再就職は、自分に合った働き方を見つけることから

30代以降の再就職では、ブランクや子育てとの両立に不安を感じることもあるでしょう。

しかし、仕事から離れていた期間があるからといって、これまでの経験や能力が失われるわけではありません。

大切なのは、自分の強みを理解し、今の生活に合った働き方を考えることです。

正社員としての再就職を目指すことも、パートや契約社員から仕事を再開することも、それぞれ一つの選択肢です。

最初からすべての希望をかなえようとするのではなく、自分が大切にしたい条件を見極めながら、将来につながる一歩を踏み出してみてください。

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この記事を書いた人

アドビオ編集部
働き方や人間関係、子育てと仕事の両立など、「ひとりで抱えがちな悩み」に寄り添うコンテンツを企画・制作。編集・ライティング歴を持つメンバーを中心に、実体験や専門知見をもとに、読者の状況に近い目線で情報を届けている。

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