9月26日(土)、上野恩賜公園・噴水広場で開催された「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2026東京上野」に、チームアドビオとして参加いたしました。
この日は、終日降ったりやんだりの雨模様。それでも会場には、たくさんの笑顔とあたたかな声があふれていました。この記事では、ブースでお預かりした「付箋のメッセージ」を交えながら、当日の様子をお届けします。

リレー・フォー・ライフ・ジャパンとは
リレー・フォー・ライフは、がん患者さんやそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合って「がん征圧」を目指すチャリティ活動です。公益財団法人日本対がん協会が運営し、全国各地で開催されています。
会場では、参加者がチームの仲間とたすきをつなぎながら、夜を越えて歩き続けます。競技ではなく、年齢やがんの経験の有無にかかわらず、どなたでも参加できるイベントです。リレー・フォー・ライフでは、がん患者さんやがん経験者のことを「サバイバー」と呼びます。夜には、メッセージを書いた「ルミナリエバッグ」に明かりを灯し、がんで亡くなった方をしのび、がんと向き合う人を励ます時間もあります。
以前のコラム「働きながら、がんと生きる。経験をつなぐ場所をつくりたい」でもお伝えしたとおり、アドビオは、がんを経験した方やご家族の「経験をつなぐ場所」をつくりたいと考えています。その思いから、今回、チームアドビオとして参加しました。

雨の朝、ブースの準備から
当日の朝、上野の空は厚い雲に覆われ、小雨が降っていました。雨具に身を包んだスタッフで、のぼりを立て、テーブルにチラシを並べ、付箋ボードを設置。開場は10時30分、開会式は11時です。
ブースののぼりには「同じ経験をした人だから 話せることがある 聞けることがある」「あなたの経験を 必要としている誰かに 伝えてみませんか」の言葉を、テーブルの前面には「経験者に相談できる」「あなたの経験を、誰かに伝えられる」の文字を掲げました。

「あなたの経験が役に立つかも!?」付箋ボードに集まった言葉
今回のブースの中心は、来場者の皆さまに付箋で「経験」を書いて貼っていただく企画です。ボードには、こんな言葉を添えました。
「小さなことでも大丈夫です。あなたの何気ない経験が、誰かの力になるかもしれません。」
書いていただくテーマは、次の4つです。
- しんどい時に助けられた一言
- 昔の自分に伝えたいこと
- 今だから笑える話
- これからの自分への一言
1枚書いてくださった方には、お菓子やポケットティッシュをプレゼント。最初は数えるほどだった付箋も、時間とともに少しずつ増え、気づけばボードは色とりどりの付箋でいっぱいになりました。

付箋に綴られた言葉たち
ここからは、ボードに貼られた付箋の中から、いくつかご紹介します。付箋の言葉は、書いてくださった方の表現のまま掲載しています。
しんどい時に助けられた一言
- 「大丈夫、大丈夫!!」
- 「ありのままで素敵だよ」
- 「全てが終わった訳じゃない(主治医の言葉)」
- 「わがままになっていいんだよ!」
- 「がんばらなくていいよ…」
「がんばらなくていい」「ありのままでいい」。そんな言葉が並んでいたのが印象的でした。「主治医の言葉」と添えられた一枚からは、その一言に支えられた時間があったことが伝わってきます。
昔の自分に伝えたいこと
- 「夜ふかししない!」
- 「英語勉強してね」
- 「遊べ!!」
- 「黒歴史はネタになる!!」
- 「あんなに悩んだのに1年後には忘れる 大丈夫!!」
思わずクスッと笑ってしまう等身大のアドバイスの中に、あの頃悩んでいた自分へのやさしいまなざしが感じられました。
今だから笑える話
- 「学校に親が呼び出し!」
- 「かけっこで靴がぬげた!」
- 「エントリーシート100社出した」
- 「願書の〆切を間違えて土下座して許してもらった」
- 「『しくじり先生 俺みたいになるな』に出演出来る!!」
- 「手術前日の病院のベッドの上で、自分の結婚式の引出物を何にするか決めてました! 大丈夫だよ」
そのときは必死だった出来事も、今は笑って話せる。そんな「今だから」の話が、ボードのあちこちに貼られていました。「手術前日の…」の一枚には、思わず目が留まりました。最後に添えられた「大丈夫だよ」の一言が、読む私たちの心もふっとゆるめてくれるようでした。
これからの自分への一言
- 「ひとりじゃない!」
- 「よくやってるよ!!」
- 「楽しんでね!! 人生」
- 「いつも笑顔で 大丈夫なんとかなるョ!!」
- 「障害者になったけどCaféで働く高齢者だよ がんばるョ!」
これからの自分へ向けた言葉には、前向きであたたかなものが多く集まりました。今の自分を受け止めながら、先へ進もうとする言葉に、私たちも背中を押されました。
何度も登場した「大丈夫」
ボードを眺めていると、カテゴリをまたいで何度も登場する言葉があることに気づきます。「大丈夫」と「なんとかなる」です。同じ「大丈夫」でも、そこに込められた思いは、書いた人の数だけあるのだと思います。
どの付箋も、誰かが自分の経験の中から選んだ言葉です。アドビオが大切にしている「同じ経験をした人だから 話せることがある 聞けることがある」ということを、あらためて感じる時間になりました。
雨の合間のウォーキング、そしてステージの熱気
雨が止んでいる間には、スタッフでウォーキングにも何度か参加しました。歩きながら、サバイバーの方とお話しする機会にも恵まれ、一人ひとりの経験にあらためて耳を傾ける時間になりました。
ステージでは、合唱やチアリーディングなどのプログラムが行われ、会場は大きな活気に包まれていました。雨の一日を明るくしてくれるようなパフォーマンスに、私たちもたくさんの元気をいただきました。

おわりに
雨の一日でしたが、会場で出会った言葉と、人と、歌声が、私たちにたくさんの力をくれました。
付箋に書かれた一つひとつの言葉は、特別な経験でなくても、誰かの力になるかもしれない——そのことを、あらためて教えていただいた一日でした。足を止めて付箋に書いてくださった皆さま、声をかけてくださった皆さま、そしてリレー・フォー・ライフ・ジャパン東京上野の運営に携わられた皆さまに、心より感謝申し上げます。
アドビオは、これからも、経験を必要としている誰かへ、経験をつなぐ場所であり続けたいと考えています。
あなたの何気ない経験も、誰かの力になるかもしれません。
▶ あなたの経験を、必要としている誰かに伝えてみませんか?(アドビオ)
▶ がん経験者に相談したい方はこちら(働きながら、がんと生きる)

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