乳がんと診断されたとき、仕事はどのくらい休む必要があるのでしょうか。手術や抗がん剤治療のために休職する場合、いつ頃から仕事に復帰できるのか、気になる方も多いと思います。
そこで、アドビオ事務局では、乳がんの休職期間について調べてみました。
調べてみると、休職期間は治療内容や副作用の程度、仕事内容などによって大きく異なり、誰にでも当てはまる平均日数を示すことは難しいようです。また、治療を受けながら仕事を続ける方もいます。
この記事では、乳がんの治療別に休職期間の目安を考えるとともに、復職までの流れや職場との調整方法、休職中に利用できる制度などをご紹介します。
この記事は、国立がん研究センター「がん情報サービス」や協会けんぽ、厚生労働省、国税庁、ハローワークなどの公的な情報をもとに、アドビオ事務局が制度を調べてまとめたものです。参考資料は記事の末尾にまとめています。
- ✓乳がんの休職期間に、すべての人に共通する平均日数は示しにくい。治療の内容、副作用の出方、仕事の内容によって大きく変わります。
- ✓乳がんと診断されても、必ず休職するわけではない。在宅勤務・短時間勤務・時差出勤などを使い、治療しながら働く人もいます。
- ✓休職中は、傷病手当金(標準報酬月額の平均を日割りした額の3分の2、通算最長1年6か月)や高額療養費制度などを使える場合があります。
- ✓復職は、主治医への確認、勤務先との相談、段階的な勤務の順に進めるのが基本です。
乳がんで仕事を休む期間はどう決まる?
乳がんと診断されても、すべての方が休職するわけではありません。治療を受けながら仕事を続ける方もいれば、一定期間休職し、体調の回復に合わせて復職する方もいます。
では、休職が必要になった場合、その期間はどのように決まるのでしょうか。
乳がんの休職期間に平均はある?
乳がんの休職期間について調べてみましたが、すべての患者さんに共通する平均日数を示すことは難しいようです。
乳がんの治療には、手術、放射線治療、薬物療法などがあり、治療方法や組み合わせは一人ひとり異なります。また、同じ治療を受けても、副作用の現れ方や回復までの時間には個人差があります。
さらに、デスクワークなのか、立ち仕事なのかといった仕事内容や、在宅勤務・短時間勤務などの制度を利用できるかどうかによっても、休職の必要性や期間は変わります。
そのため、平均日数だけを参考にするのではなく、主治医に治療の見通しや仕事上の注意点を確認し、勤務先と相談しながら休職期間を考えることが大切です。
主治医の説明で分からなかったことや、診察で何を聞けばいいか迷うときは、病院以外で気軽に相談できる場もあります。アドビオには、闘病生活や診察のモヤモヤを30分で聞いてもらえるサービスがあります。

休職・病気休暇・傷病手当金の違い
乳がんの治療で仕事を休む場合、会社の休暇・休職制度や、健康保険の傷病手当金を利用できることがあります。それぞれの違いを整理してみました。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 休職 | 会社の就業規則などに基づき、一定期間仕事を休む制度。休職できる期間や給与の扱いは会社によって異なります。 |
| 病気休暇 | 病気やけがの療養を目的とする休暇制度。制度の有無や有給・無給の扱いは勤務先によって異なります。 |
| 傷病手当金 | 病気やけがで仕事ができず、給与を受けられない場合などに、一定の条件を満たすと健康保険から支給される給付金です。 |
なお、傷病手当金は、会社の休職制度とは別の仕組みです。休職すれば自動的に支給されるわけではありません。
まずは勤務先の就業規則を確認し、利用できる制度や必要な手続きについて、人事・労務担当者に相談してみましょう。
治療や仕事の不安を、経験した人の言葉で聞いてみたい方は、こちらのコラムもあわせてお読みください。

治療中のつらさは、外見からは伝わりにくく、周囲に言い出しにくいこともあります。そんなときに、体調の変化をそっと伝える目印として使えるのが「がん治療中キーホルダー」です。

乳がんの休職期間はどのくらい?治療別の目安
乳がんの休職期間は、どのような治療を受けるかによって異なります。手術のために一定期間仕事を休む方もいれば、抗がん剤や放射線治療を受けながら仕事を続ける方もいます。
アドビオ事務局では、国立がん研究センターの「がん情報サービス」などを参考に、治療別に仕事への影響や休職・復職を考える際のポイントを調べました。
| 治療 | 休職・復職を考えるポイント |
|---|---|
| 手術 | 入院期間や術後の回復状況、仕事内容によって復職時期が異なる |
| 放射線治療 | 通院頻度や疲労などを考慮し、仕事との両立を検討する |
| 化学療法(抗がん剤治療) | 副作用や体調の変化に合わせて、休職や勤務調整を考える |
| ホルモン療法 | 長期間の治療中も、症状に応じて働き方を調整できる場合がある |
| 乳房再建手術 | 手術方法や回復状況に応じて休職期間を検討する |
手術を受ける場合の休職期間
乳がんの手術には、乳房部分切除術や乳房全切除術などがあります。手術の方法やリンパ節の切除の有無によって、術後の体の状態は異なります。
仕事への復帰を考える際には、入院期間だけでなく、傷の痛みや腕の動かしやすさ、体力の回復状況などを確認する必要があります。
例えば、デスクワークと、重い物を持ったり腕を頻繁に動かしたりする仕事では、復職に必要な条件が異なります。
手術を受けることが決まったら、主治医に入院期間や術後の生活上の注意点を確認し、勤務先と休職期間について相談しておくとよいでしょう。
放射線治療を受ける場合の休職期間
乳がんの放射線治療は、手術後などに行われます。照射する範囲や治療方法によって通院回数は異なりますが、一定期間、定期的に通院する必要があります。
放射線治療では、照射した部分の皮膚の炎症や疲労などが現れることがあります。一方で、仕事を続けながら治療を受ける方もいます。
通院の時間を確保できるか、治療による体調の変化に対応できるかが、仕事との両立を考えるポイントになりそうです。
抗がん剤治療を受ける場合の休職期間
乳がんの抗がん剤治療では、使用する薬剤や治療スケジュールによって、副作用の種類や程度が異なります。
吐き気や倦怠感、感染症への注意が必要になる場合など、仕事に影響する症状が現れることもあります。
そのため、治療期間中ずっと休職するのか、体調に合わせて仕事を続けるのかは、一人ひとりの状況によって異なります。
例えば、在宅勤務や短時間勤務が可能な職場では、治療スケジュールに合わせて勤務時間や業務内容を調整できる場合があります。
主治医に予想される副作用や仕事上の注意点を確認し、無理のない働き方を勤務先と相談することが大切です。
手術前に抗がん剤治療を受ける場合
乳がんでは、手術前に抗がん剤などによる薬物療法を行うことがあります。これは術前薬物療法と呼ばれ、治療方針に応じて実施されます。
この場合、薬物療法の後に手術を受け、さらに別の治療が続くこともあります。
ただし、治療全体の期間が長いからといって、その間ずっと休職が必要になるわけではありません。
治療の段階によって体調や仕事への影響が変わるため、治療計画が決まった時点で勤務先に相談し、必要に応じて休職期間や働き方を見直すことが考えられます。
ホルモン療法を受ける場合の働き方
乳がんのホルモン療法は、ホルモンの働きを抑える薬などを使用する治療です。乳がんの性質によっては、手術後などに長期間続けることがあります。
治療を受けながら仕事を続けることも可能ですが、ほてり、発汗、関節痛などの症状が現れる場合があります。
症状の程度には個人差があり、仕事や日常生活に影響することもあります。
体調の変化が気になる場合は、主治医に相談するとともに、必要に応じて勤務時間や業務内容の調整を検討しましょう。
乳房再建手術を受ける場合の休職期間
乳房再建手術は、乳房の形を再建するための手術です。インプラントを使用する方法や、自分の体の組織を使用する方法などがあります。
手術方法によって入院期間や術後の回復過程が異なるため、仕事に復帰するまでの期間も一律ではありません。
また、再建の方法によっては複数回の手術が必要になることもあります。
再建手術を検討している場合は、手術の予定や術後の生活上の制限について医師に確認し、仕事との調整を考えておくことが大切です。
乳がんの治療中に休職しないこともできる?
乳がんと診断されても、必ずしも休職する必要があるわけではありません。
在宅勤務や短時間勤務、時差出勤、時間単位の有給休暇などを活用することで、治療と仕事を両立できる場合があります。
ただし、無理をして働き続ける必要はありません。治療による体調の変化や仕事内容を踏まえ、主治医や勤務先と相談しながら、自分に合った働き方を考えることが大切です。
乳がんの休職期間が長くなる主な要因
乳がんの休職期間は、治療内容だけでなく、体調や仕事内容、職場の環境によっても変わります。どのような要因が休職期間に影響するのか、整理してみました。
治療による副作用や合併症
抗がん剤治療による倦怠感や吐き気、手術後の痛み、リンパ浮腫などが仕事に影響する場合があります。
副作用や合併症の現れ方には個人差があるため、症状が続く場合は主治医に相談し、復職時期を検討することが大切です。
体力の回復や精神的な負担
治療が終わっても、すぐに以前と同じように働けるとは限りません。疲れやすさが続いたり、再発への不安などから精神的な負担を感じたりすることもあります。
体調だけでなく、心の状態にも目を向け、必要に応じて医療機関や相談窓口を利用しましょう。
治療のことだけでなく、子どものことや職場のことまで、気持ちを少し聞いてもらいたいときは、短時間で話せるサービスもあります。
仕事内容や勤務環境
デスクワークと立ち仕事では、体への負担が異なります。重い物を持つ仕事や長時間の立ち仕事などは、治療後の体調によって復帰が難しい場合があります。
また、通勤時間や勤務時間の長さも、復職を考える際のポイントになります。
職場の休職制度や勤務調整
休職できる期間や復職の条件は、勤務先の就業規則などによって異なります。
在宅勤務や短時間勤務、業務内容の変更などが可能であれば、休職期間を短くしたり、段階的に復職したりできる場合があります。
休職前から勤務先の制度を確認し、主治医の意見も踏まえて働き方を相談しておくとよいでしょう。
復職までの現実的なスケジュールの立て方
乳がんの治療後、いつ仕事に復帰できるかは、体調の回復状況や仕事内容によって異なります。無理なく復職するために、どのような準備が必要なのか、確認してみましょう。
1. 主治医に復職の時期や注意点を確認する

まずは主治医に、仕事への復帰が可能か、どのような点に注意が必要かを確認します。
勤務時間や通勤、重い物を持つ作業など、仕事内容を具体的に伝えると、仕事上の注意点について相談しやすくなります。
2. 勤務先に復職の条件を相談する
主治医の意見を踏まえ、上司や人事・労務担当者に復職時期や働き方を相談します。
勤務先によっては、復職時に診断書の提出や産業医との面談が必要になる場合があります。
また、短時間勤務や在宅勤務、業務内容の変更など、利用できる制度についても確認しておきましょう。
3. 体調に合わせて段階的に復職する
治療後すぐに以前と同じ働き方に戻ることが難しい場合は、勤務時間や業務量を徐々に増やす方法もあります。
例えば、短時間勤務から始めたり、通院日に休暇を取得したりするなど、体調に合わせた調整が考えられます。
復職後も無理をせず、体調に変化があれば主治医や勤務先に相談することが大切です。
乳がんで休職する場合のお金と制度
乳がんの治療で休職すると、収入が減る一方で、医療費などの負担が増えることがあります。
アドビオ事務局では、休職中に利用できる公的制度や、勤務先に確認しておきたいことを調べました。
傷病手当金はどのくらいもらえる?
傷病手当金は、病気やけがで仕事を休み、給与を受けられない場合などに、健康保険から支給される制度です。
主な支給条件は、次のとおりです。
- 業務外の病気やけがで働けないこと
- 連続3日間の待期期間を含め、4日以上仕事を休んでいること
- 休職中に給与が支払われないこと(給与が少ない場合は差額が支給されることがあります)
支給額は、原則として、支給開始日以前12か月の標準報酬月額の平均を30で割った額の3分の2が、1日あたりの金額になります。支給期間は、支給開始日から通算して最長1年6か月となります。
詳しい条件や申請方法は、加入している健康保険の窓口に確認しましょう。
傷病手当金や障害年金、仕事への復帰についてお金の面から整理したいときは、がんを経験したCancer FP®に相談する方法もあります。
高額療養費制度で医療費の負担を軽減できる?
高額療養費制度は、医療機関や薬局で支払う保険診療の自己負担額が、一定の上限を超えた場合に、その超過分が支給される制度です。
自己負担の上限額は、年齢や所得などによって異なります。
なお、高額療養費制度は、令和8年8月から新たに年間上限が設けられるなど見直しが進められており、令和9年8月にも見直しが予定されています。最新の上限額は、厚生労働省のページで確認しましょう。
また、マイナ保険証などを利用することで、医療機関の窓口での支払いを自己負担限度額までに抑えられる場合があります。
医療費控除を受けられる場合もある
1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告によって医療費控除を受けられることがあります。
医療費控除は、医療費そのものが払い戻される制度ではなく、所得税などの負担を軽減する仕組みです。
高額療養費や民間保険の給付金などで補てんされた金額は、対象となる医療費から差し引いて計算します。
会社の休職制度や給与の扱いを確認する
休職できる期間や給与の支払い、復職の条件は、勤務先の就業規則などによって異なります。
休職前に、有給休暇や病気休暇の利用、休職中の給与、社会保険料の支払い方法などを確認しておきましょう。
また、休職が長期化する場合は、休職期間の上限や延長の可否についても確認が必要です。
障害年金の対象になる場合もある
乳がんの治療や後遺症によって、日常生活や仕事に大きな制限が生じた場合、障害年金の対象となる可能性があります。
ただし、乳がんと診断されたことだけで受給できるわけではありません。障害の状態や保険料の納付状況など、所定の条件を満たす必要があります。
詳しくは、年金事務所などに相談しましょう。
治療費、収入の減少、保険、これからの家計まで、お金の不安をまとめて整理したいときは、次のサービスも参考にしてください。

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乳がんで休職するときに必要な手続き
乳がんの治療で休職する場合、勤務先への届出や傷病手当金の申請など、いくつかの手続きが必要になります。
アドビオ事務局では、休職前から復職までに確認しておきたい手続きを整理しました。
休職前:診断書の準備と勤務先への届出
まずは勤務先の就業規則を確認し、休職の申請方法や必要書類を調べましょう。
勤務先によっては、主治医の診断書の提出を求められる場合があります。診断書に必要な記載内容や提出期限を確認し、主治医に作成を依頼します。
また、休職期間の見込みや業務の引継ぎについても、上司や人事・労務担当者と相談しておきましょう。
休職中:傷病手当金の申請
傷病手当金を利用する場合は、加入している健康保険の申請書を準備します。
一般的に、申請には本人の記入に加え、医師による労務不能の証明や、勤務先による勤務・給与状況の証明が必要です。
申請方法や提出先は加入している健康保険によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
復職前:診断書の提出と勤務条件の確認
復職する際には、勤務先から復職可能であることを示す診断書などの提出を求められる場合があります。
主治医に仕事内容や通勤状況を伝え、復職に当たって注意すべき点を確認しましょう。
また、必要に応じて短時間勤務や業務内容の調整などについて、勤務先と相談します。
休職・復職の手続きチェックリスト
- 勤務先の休職制度と申請方法を確認する
- 必要に応じて主治医に診断書を依頼する
- 休職期間や業務の引継ぎについて相談する
- 傷病手当金の対象となるか確認する
- 必要な申請書類を準備・提出する
- 復職に必要な書類や勤務条件を確認する
乳がんで休職が長引いたら?退職前に確認したいこと
乳がんの治療が長引き、予定していた時期に復職できないこともあります。休職期間の満了が近づくと、退職を考える方もいるかもしれません。
しかし、退職する前に確認しておきたい制度や選択肢があります。アドビオ事務局で調べてみました。
休職期間を延長できるか確認する
休職できる期間や延長の可否は、勤務先の就業規則などによって異なります。
まずは人事・労務担当者に、休職期間の延長が可能か確認しましょう。
また、短時間勤務や在宅勤務、配置転換などによって、復職できる可能性もあります。主治医の意見を踏まえ、勤務先と相談することが大切です。
退職する場合は失業給付の受給期間延長を確認する
乳がんの治療のために退職し、すぐに働けない場合は、雇用保険の基本手当(いわゆる失業給付)の受給期間を延長できることがあります。
原則として、病気やけがなどで引き続き30日以上働けない場合が対象です。
受給期間の延長は、給付金がすぐに支給される制度ではありません。働ける状態になってから求職活動を行い、所定の条件を満たすことで基本手当を受給できます。
詳しくはハローワークに確認しましょう。
退職後の健康保険や傷病手当金を確認する
退職すると、勤務先で加入していた健康保険の資格を失います。
退職後は、健康保険の任意継続、国民健康保険への加入、家族の健康保険の被扶養者になるなどの選択肢があります。
また、一定の条件を満たせば、退職後も傷病手当金を継続して受給できる場合があります。
退職後の保険料や給付条件を確認し、手続きを進めましょう。
仕事を続けるための相談先を利用する
治療と仕事の両立について悩んだときは、病院のがん相談支援センターなどに相談できます。
がん相談支援センターでは、仕事や生活、医療費などについて相談でき、必要に応じて専門の相談窓口を案内してもらえます。
一人で結論を出そうとせず、利用できる制度や支援を確認しながら、今後の働き方を考えてみましょう。
治療で髪や仕事、暮らしが変わった経験を持つ人の話を聞いてみたいときは、乳がんを経験した人に相談する方法もあります。

乳がんの診断や治療について職場にどう伝える?
乳がんと診断されたとき、職場にどこまで伝えるべきか、悩む方もいるでしょう。
病名や治療内容は個人の大切な情報です。職場の全員に詳しく説明する必要はありませんが、休職や勤務調整が必要な場合は、上司や人事・労務担当者などに相談することが大切です。
病名や治療内容はどこまで伝える?
まずは、休職の必要性や通院の予定、仕事への影響など、勤務先との調整に必要な情報を整理しましょう。
同僚にどこまで伝えるかは、本人の希望を踏まえて考えることができます。
また、病名などの情報を誰と共有するのか、上司や人事・労務担当者に確認しておくと安心です。
職場に配慮をお願いするときの伝え方
治療と仕事を両立するためには、必要な配慮を具体的に伝えることがポイントです。
例えば、次のような相談が考えられます。
- 通院日に休暇を取得したい
- 治療中は短時間勤務にしたい
- 体調に応じて在宅勤務を利用したい
- 重い物を持つ作業を一時的に減らしたい
「治療のため、しばらく通院が必要になります。勤務時間の調整について相談したいのですが」といった伝え方でもよいでしょう。
勤務先で利用できる制度を確認し、主治医の意見も踏まえながら、無理のない働き方を相談してみましょう。
乳がんの休職期間に関するよくある質問
乳がんの休職期間や仕事への復帰について、気になる疑問をまとめました。
Q. 乳がんの手術後、何日くらいで仕事に復帰できますか?
手術方法や術後の回復状況、仕事内容によって異なります。
デスクワークと立ち仕事では体への負担が違うため、一律に復職までの日数を示すことはできません。主治医に仕事上の注意点を確認し、勤務先と復職時期を相談しましょう。
Q. 乳がんの抗がん剤治療中も仕事を続けられますか?
抗がん剤治療を受けながら仕事を続ける方もいます。
ただし、倦怠感や吐き気などの副作用には個人差があります。治療スケジュールや体調に応じて、休暇や短時間勤務、在宅勤務などを利用できるか検討しましょう。
Q. 乳がんで休職した場合、給与はもらえますか?
休職中に給与が支払われるかどうかは、勤務先の就業規則などによって異なります。
給与が支払われない場合でも、一定の条件を満たせば健康保険の傷病手当金を受給できることがあります。
Q. 乳がんの休職期間は延長できますか?
休職期間の延長が可能かどうかは、勤務先の制度によって異なります。
治療が長引く場合は、休職期間の満了前に人事・労務担当者へ相談しましょう。主治医の意見を踏まえ、復職方法について検討することも大切です。
Q. 乳がんと診断されたら、会社に必ず伝える必要がありますか?
乳がんと診断されたことを、職場の全員に伝える必要はありません。
ただし、休職や勤務上の配慮を希望する場合は、勤務先の手続きに応じて、必要な情報を上司や人事・労務担当者などに伝えることが求められます。
病名や治療内容を誰と共有するかについても、相談しておくとよいでしょう。
参考資料・情報の確認先
この記事で触れた制度や考え方は、次の公的な情報をもとにしています。
- 国立がん研究センター がん情報サービス「がんと仕事:働き方を考える」(働き方の工夫、利用できる職場の制度、がん相談支援センター)
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)「傷病手当金」(支給の条件、金額、期間、申請の流れ)
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」(自己負担の上限額、窓口負担を抑える仕組み)
- 国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」(医療費控除の対象と計算方法)
- ハローワークインターネットサービス「基本手当について」(失業給付の受給期間の延長)
本記事は2026年10月時点の情報をもとに、アドビオ事務局が調べてまとめたものです。制度の内容や手続きは変更されることがあります。申請の前に、各窓口で最新の情報をご確認ください。
まとめ:乳がんの休職期間は治療内容や体調に合わせて考えよう
乳がんの休職期間は、手術や抗がん剤治療などの内容、体調の回復状況、仕事内容によって異なります。一律の平均日数を目安にするのではなく、自分の治療計画や働き方に合わせて考えることが大切です。
休職や復職を検討するときは、主治医に相談するとともに、勤務先の休職制度や傷病手当金など、利用できる制度を確認しましょう。
また、治療と仕事の両立に悩んだときは、一人で抱え込まず、がん相談支援センターなどの相談窓口を利用することもできます。
オンライン相談サイト「アドビオ」では、乳がんを経験した方や専門家に、仕事や暮らしについて相談できます。
治療中も、治療後も、自分らしい働き方を考えるために。必要なときに、誰かの経験や知識を頼ってみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい
- テレワークのおかげで、仕事を続けられた ~乳がんを経験した経営者が伝えたいこと~
- 大腸がんを経験したFPが伝えたい、治療とお金の現実
- がんになったとき、お金のことは誰に聞けばいい?「Cancer FP」が支える、治療と暮らし
がんと仕事に関する経験者・専門家の紹介は、アドビオの「がん特設ページ」からご覧いただけます。




